
マウスにこだわれ!シリーズ最終章!
今回は、周辺機器「マウス」を詳しく解説する「マウスにこだわれ!」最終章をお伝えしたいと思います。
おー、ついにマウスにこだわれ!も最終章ですか!
そうですね〜。 このシリーズもいよいよ最後です!三日坊主のボクにとって、我ながらよくシリーズ完結までたどり着けましたよ(笑)
マウス講座も最後ですね。 今まで教えてもらったことをふまえて「最強のマウスとは何か」を考えてみましょう!
1. 補習
今までマウスについて多くのことを学んできましたが、教え忘れた、というよりその時教えられなかったことを、ここで補習として学んでみましょう。
2. フレームレート
「フレームレート」とは、マウスのCMOSカメラが1秒間にどれだけ撮影するかの回数を表します。
第二章でも取り扱ったように、光学式やレーザ式のマウスの裏面にはCMOSカメラが付いています。そのカメラが机やマウスパッドの模様を1秒間に何枚も撮影し、その模様の変化によってマウスポインタが動くわけです。
1秒間に撮影する方が多いほど細かな模様の変化も読み取ることができるため、一般的にフレームレートの値が高いほど読み取り性能が良いということになります。
このフレームレートの単位は、FPS(Frames per Seconds)です。
3. マウスレート

「マウスレート」とは、マウスの情報をいかに早くPCに伝えるかを表します。
マウスの「左クリックをした」という情報はケーブル等を通ってPCに伝えられ、もちろんこの伝えられる速度が早ければ早いほど良いのですが、フレームレートが高すぎるとネガティブアクセラレーションが発生しやすくなるため注意が必要です。
基本的にマウスレートはマウスによって決まっており、物によってはユーザ自身が好きなレート数に設定することも可能です。
また、非公式的にマウスレートを高める(オーバークロック)ことも可能ですが、先述の通りネガティブアクセラレーションには注意が必要です。
このマウスレートの単位は、Hz もしくは、r/s(Reports / sec)です。
4. 接続端子

マウスをPCに接続できる主な端子は「USB」と「PS/2」の2つがあります。
「PS/2」は、マウス以外にもキーボードなどの周辺機器の接続端子として使われてきましたが、今ではもう規格自体古く、殆ど使われていません。
「USB」は、今現在でも使われており、マウスやキーボードなどの周辺機器以外にも、外部メモリとしても使われています。
また現在最も使われているUSBは「USB 2.0」で、殆どのマウスの接続端子はこれにあたるでしょう。USB2.0は、USB1.0の40倍速い転送速度を持っています。
近年「USB 3.0」という従来のUSB規格よりも高速な規格が開発され普及しつつありますが、上位互換がないためまだあまり浸透していないようです。USB3.0は、2.0よりも10倍速いといわれていますが、正直なところマウスにとってはUSB2.0で十分な転送速度であるため、3.0に対応しているマウスに変えたとしても体感的な違いは分からずメリットもあまりないでしょう。
また、USBよりもPS/2の方が優れているというわけでもないため、PS/2をあえて選ぶ必要は無いです。
主流のUSB2.0を選ぶのが無難です。
5. スイッチ
マウスの物理スイッチの種類は主に2つあり、「タクトスイッチ」と「マイクロスイッチ」があります。
安価なスイッチはチャタリングを引き起こしやすいため、特にたくさんクリックをする方にとっては良いスイッチを選んだ方が良いでしょう。
マイクロスイッチは比較的高価なマウスに搭載されており、タクトスイッチに比べチャタリングが起こりにくい特徴をもちます。
ただ、外部的な耐久性の面ではタクトスイッチの方が高いため、ハードにマウスを扱う方によってはタクトスイッチの方がメリットを得られるかもしれません。
マイクロスイッチはクリック感が強いため、押し心地のあるボタンを求めている方は、マイクロスイッチが搭載されているマウスを選ぶと良いでしょう。
| 項目 | タクトスイッチ | マイクロスイッチ |
|---|---|---|
| 値段 | 安価 | 高価 |
| 耐久性 | 高い | 低い |
| チャタリング | 起こりやすい | 起こりにくい |
| クリック感 | 弱い | 強い |
| クリック音 | 小さい | 大きい |
6. マウス用語のまとめ
今まで様々なマウスの用語を学んできましたが、一通り理解できたでしょうか?
ここで今までの用語をまとめてみます。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 左、右ボタン | マウス上面の左側のボタンを左ボタン、右側のボタンを右ボタンと言う。 クリックは左ボタン、右クリックは右クリックで行う。 |
| 中ボタン、ホイール | 左、右ボタンに挟まれている、スクロールが可能なボタン。 |
| チルトホイール | 左右に傾けることが可能なホイール。 |
| クリック・トゥ・クリック | ホイールをスクロールする際の「ゴリッゴリッ」という感じがするグリッドのこと。 |
| ボール式 | マウスの移動量や移動方向を読み取るセンサーが、ボールでできていること。読み取り性能が悪く、今では殆ど使われない。 |
| 光学式 | マウスの移動量や移動方向を読み取るセンサーが、LED光でできていること。搭載されているCMOSカメラが机の模様などを連続撮影することによって、マウスの移動方向などを読み取る。 ガラスや模様の無い素材には反応しない。 |
| レーザ式 | マウスの移動量や移動方向を読み取るセンサーが、レーザ光でできていること。基本的には光学式と同じで、それの後継規格にあたる。 ガラス等の透明なものに反応しない。 |
| BlueTrack | Microsoftが開発したセンサー方式。レーザ式の利点のみを取り入れた光学式のセンサー。 光学式でありながらも、模様の無い素材にも反応する。 |
| リフトオフ・ディスタンス | マウスと机上との距離。短ければ短いほど良い。 |
| 解像度(DPI、CPI) | マウスが1インチ間にどれだけの移動情報が発生するかというもの。 |
| センシティビティ | マウスカーソルの移動速度。この値が高いことをハイセンシ、低いことをローセンシとも言う。 |
| 補正 | マウスカーソルの微妙なブレを補正し、直線などが簡単にひけるようにするもの。補正機能が付いているマウスはあまり多くない。 |
| ネガティブアクセラレーション | マウスカーソルが意図しない方向に移動したり、動作をすること。ネガティブアクセルとも言う。 |
| ピクセルジャンプ | マウスをまっすぐに動かした際に、マウスカーソルが意図しない方向にジャンプしてしまうこと。 |
| マウスパッド | マウス操作を快適にするための下敷きのようなもの。良質なマウスパッドはネガティブアクセラレーションなどの問題を引き起こしにくい。 |
| マウスソール | マウス裏面についている足のようなもの。良質なマウスソールは滑りや止めが快適になる。 |
| チャタリング | 意図しないスイッチの動作が行われること。シングルクリックをしたつもりが、ダブルクリックとして扱われ る、などが挙げられる。 |
| プロファイル | マウスの設定をまとめたもの。 |
| メモリ | マウス本体に搭載されている記憶装置。プロファイルなどの設定をマウス本体に保存できる。これによって異なるPCの環境でも予め設定したマウスの動作が行える。 |
| フレームレート | CMOSカメラが1秒間に何回撮影するかの回数。 |
| マウスレート | マウスの情報をPCに伝える速度。 |
| タクトスイッチ | 耐久性が高いスイッチ。クリック感や音が弱く、比較的安価。 |
| マイクロスイッチ | チャタリングが引き起こりにくいスイッチ。クリック感や音が強く、比較的高価。 |
7. 最強のマウスとは
今まで多くのことを学んできましたが、改めて「最強のマウス」とは何なのでしょうか。
本シリーズの第一章の冒頭で述べたことをもう一度載せておきます。
「マウスについて全く分かりません!」という方や「とりあえず一番良いマウス教えてよ!」と言う方もいるかもしれません。しかし、誰が使っても大満足で最強の「万能マウス」というマウスは存在しないんです。
マウスは多くのメーカーからリリースされてきましたが、「形」「大きさ」「重さ」「ボタンの位置」「ボタンの数」「センサー」など、多くの視点からの評価になるため、誰にでも受けるようなものは無いのです。
それでは「最強のマウス」について考えてみましょう。
はっきり言いますと、「最強のマウス」を見つけるには実際に触ってみるしかありません。インターネットのレビューを何度読もうが、触らなければ分かりません。
都会に住んでいる方は比較的店頭などで実機に触れる機会があるかと思いますが、田舎住みの方はなかなか触る機会がありませんね。
大変ですが、一度大きな町へ出かけてみることをおすすめします。マウスはもちろん、他の製品にも興味が出るかもしれません。
ただ、実機が置いてあるとは言え実際にPCで動かすことができる店なんてそうそうありません。そういうときこそインターネットなどのレビュー記事がオススメです。
「〜な人向け」など合う人について述べている記事や、ドライバソフトウェアに関して取り扱っている記事もあります。
8. おすすめのマウス
「実機に触ってベストを探せ」といきなり言われても、なかなかベストなマウスと出会うことは難しいかも知れません。
そこで初めて高価なマウスを買う方は、人気で売れているマウスの中から選んでみるのも良い手段の1つではないでしょうか。
人気のマウスをいくつかピックアップしてみます。
IE 3.0

「Microsoft IntelliMouse Explorer 3.0」は、Microsoftによるマウスです。略して「IE 3.0」と言われます。
ゲーミングマウスというわけではなく、多機能であるとも決して言えないものの、非常に多くのプロゲーマーに使われています。
この製品は2002年に発売され時間経過により販売停止になったものの、あまりにも多くのユーザから販売復活を願われていたため、復刻版が販売されました。
現在は復刻版しか販売されておらず、従来のものは手に入れることが非常に難しい状態となっています。
またレビューを見ると、復刻版は従来の物と多少異なり、従来のものの方が良い製品であったとも言われています。
とはいえ、マウスとしては出来が良く、使っているユーザも多いようです。
メーカー希望価格は 3,800円。
G500

「Logicool GamingMouse G500」は、Logicoolによるマウスです。略して「G500」と言われます。
決して最新のゲーミングマウスではありませんが、機能の使いやすさや持ちやすさから多くのプロゲーマーに使われています。
ウェイト調整やオンメモリ、チルトホイール搭載など、ゲーミングマウスとしては十分な機能をもっており、形状も持ちやすいと評判であるため、最も無難な製品でしょう。
メーカー希望価格は 6,980円。
DeathAdder

「Razer DeathAdder」は、Razerによるマウスです。略して「DeathAdder」と言われます。
ゲーミングデバイスでは超有名なRaerのマウスで、コストパフォーマンスに非常に優れた製品です。
形状も持ちやすいと評判で、細部まで非常に細かく作られた製品です。
メーカー希望価格は 6,200円。
Ikari

「SteelSeries Ikari Razer」は、SteelSeriesによるマウスです。略して「Ikari」と言われます。
こちらもゲーミングデバイスでは有名なSteelSeriesのマウスで、持ちやすい上に高性能で評判です。
ゲーミングマウスとしては少し値が張る製品になりますが、安く売っているネットショッピングもあるので探してみてはいかがでしょうか。
メーカー希望価格は 11,800円。
8. ジャガアポーの愛用マウス
ボクが愛用しているマウスをご紹介します。

「ROCCAT Kone[+]」は、ROCCATによるマウスです。略して「Kone[+]」と言われます。
知る人ぞ知るゲーミングデバイスメーカーのROCCATのマウスで、持ちやすく非常に高機能なゲーミングマウスです。
特に注目すべきは「ROCCAT EasyShift[+]」と呼ばれる機能で、この機能については第四章で説明してある通りです。
またLEDの色も4点別の色を指定することができ、プロファイルによって色や色の変化、スタイルなども変えられます。
プロファイル数は5つあり、メモリも搭載しています。またDPIも100〜6,000までと幅広く設定でき、マウスのボタンから予め設定したDPIの5段階調整が可能です。
ウェイトも4つ積むことができ、それぞれ25gとなっています。また、マウスパッドの情報を読み取り自動的にリフトオフ・ディスタンスを設定することも可能です。
もちろんチルトホイールも搭載しており、クリック・トゥ・クリックもしっかりしています。
Kone[+]は、若干大きめなので女性には向きませんが、男性向けといったところでしょうか。ウェイトを積まなければ非常に軽いマウスで、ウェイトによって調整も可能であるため、自分にあったマウスにすることもできます。
コチラの製品については「ドイツ発のマウス「ROCCAT Kone[+]」レビュー! 〜外観編〜」で詳しくレビューしていますので、是非ご覧下さい。
日本ではドスパラのみ販売を取り扱っており、価格は 8,980円。
9. 良いマウスを使って快適な環境を!
マウスはPCの入力装置の1つにしか過ぎません。
しかし、CADを使う方やデザイナー、ゲーマーにとってマウスは非常に重要な機械です。
たかがマウスではありますが、されどマウスです。
近年、タッチパネルの人気が上昇しており、マウスの重要性が失われつつありますが、決してタッチパネルの方が全て優れているというわけではありません。
良質なマウスを開発しているメーカーを支えるためにも、マウスについて少しでも知り、近くの人にマウスの良さや魅力を伝えていきたいですね。
…と、言うと少し大げさな気がしますが、皆さんが良いマウスに出会えることを願っています!
それではこれで、本シリーズを終了させていただきます。最後までお読み頂きありがとうございました。
いやー、ついに終わりましたね。
お疲れ様でした!
今までお疲れ様でした、アポー先輩!
いやー、ありがとうございますっ!
第一章を書き終えたとき、正直続くか不安だったんですよ。でもまぁ、毎回楽しみにしてくれている読者の皆さんによる言葉が、何よりも励みになりました。
皆様のおかげでここまでこれました、ありがとうございましたっ!
最初はいろんな事がありましたね…。
本当に三日坊主の先輩が続くのか心配で…今思えば懐かしい思い出です><
私も最初は「マウスってそんなに重要なものなのか」って思っていましたが、
今改めてマウスについて考えると、とても大切なものなんだって思います…!
う…うん、ありがとう…?
で…でも、これでMoxbitが終わりになるわけじゃないよ…?…うん?
いままでありがとうございました!
先輩、これからも頑張って下さい!
ありがとうございましたっ!!
別にMoxbitが閉鎖するというわけじゃありませんからね!
まだまだ更新続けてやるわっ!
それでは今回はこの辺で!
http://www.microsoft.com/japan/hardware/mouse/intelli_explorer30.mspx
http://www.logicool.co.jp/ja-jp/mice-pointers/mice/devices/5750
http://steelseries.com/jp/products/mice/steelseries-ikari-laser
http://jp.razerzone.com/product.php?act=page&pgid=4&pid=1
http://www.roccat.org/Products/Gaming-Mice/ROCCAT-Kone-/
ジャガアポー
2011年07月04日 23:05
コメントありがとうございます!
一般的なFPSゲームでは同時押し4つ程度まで対応していれば十分で、USBキーボードの場合最大6つまでの同時押しに対応しています。
それでもやっぱり少ないと思う人もいますよね。そういう方はまだPS/2のものを購入されているのではないかと思いますねぇ〜。
最近ではMicrosoftがUSB2ポートを使って最大26キーの同時押しキーボードを販売しました。別々のデバイスとしてUSBを認識させる仕組みが面白いですね。
ROCCAT製品…、そういえばまだまだありますね(笑)
ヘッドセットやマウスのソフトウェア編も書かなければ…。危うく忘れるところでした、ありがとうございますっ(汗)








なささん
2011年07月04日 22:14
確かにマウスでPS/2ポートを使っていくメリットはないような気がしますが、キーボードだと多くのキーを押しても反応があるのでまだまだ規格的には使えるような気がします。
そういえば、シリーズ系とかでROCCAT製品についてまだまだレビューされていないものとか続きを書くと言っておきつつ書いていないものが多いような気がするのですが…(キノセイダヨネ)