遠くない未来、MacにはUSB Type-Cのポートしか搭載されなくなるだろう

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遠くない未来、MacにはUSB Type-Cのポートしか搭載されなくなるだろう

そのうちMacもiPadもiPhoneも、USB Type-Cのポートしか搭載されなくなると思います。

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最大転送速度 40Gbps の『Thunderbolt 3』

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つい先日、台湾の台北市で開催されている『Computex Taipei 2015』で、Intelが『Thunderbolt 3』を発表しました。

Thunderboltとは

Macを使っていない人には馴染みのない“Thunderbolt(サンダーボルト)”。Thunderboltは、iPhoneやMacで知られるAppleと、CPUで知られるIntelが共同開発したデータ転送技術です。
2011年に発表されたThunderboltは、2011年以降に発売されたMacで搭載されてきたものの、Thunderboltが搭載されているWindows機はほとんど見かけません。Thunderboltは、まったく普及しませんでした


Thunderboltは、DisplayPortとPCI Expressをベースにした規格です。
パソコンの描画内容をディスプレイへ出力する映像出力規格として、HDMIやDVIなどといった規格が存在しますが、その中の1つに“DisplayPort(ディスプレイポート)”という規格があります。HDMIよりもDisplayPortの方が転送速度に優れているため、DisplayPortは、4Kなどといった超高解像度の出力にいち早く対応しました。

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Thunderbolt(左)とMini DisplayPort(右)のコネクタ形状。

DisplayPortのコネクタ形状は、HDMIのような横に平べったい形となっています。それに対して“Mini DisplayPort”と呼ばれるコネクタ規格の形状は正方形に近い形となっているため、幅を取りません。DisplayPortでもMini DisplayPortでも性能差はないため、2010年までのMacではコンパクトなMini DisplayPortが搭載されてきました。

ThunderboltはDisplayPortをベースとした技術だけでなく、Mini DisplayPortのコネクタ形状を採用したため、ThunderboltポートをMini DisplayPortとして使うことが可能です。

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DisplayPortよりもThunderboltの方が優れている点は、転送速度の早さと汎用性の高さにあります。DisplayPortはただ単に映像・音声出力として使えるのに対し、Thunderboltではそれに加えてデータ転送も可能とします。

加えて、Thunderboltは数珠つなぎでデバイスを接続可能な“デイジーチェーン”接続にも対応しています。Macと外部ディスプレイをThunderboltで接続し、その外部ディスプレイと新たな外部ディスプレイ同士をThunderboltで接続することで、Macの画面を2枚のディスプレイに出力できるわけです。

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広く普及しているUSB2.0では、1秒間に最大480Mbitまで転送可能な 480Mbps という転送速度を持っています。最近まで新しかったUSB3.0では、USB2.0の10倍である 5Gbps に対応し、そして最近発表されたUSB3.1では 10Gbps という性能を持ちます。
しかし、2011年に初めて発表された『Thunderbolt』は最初から 10Gbps に対応しており、高速をウリにしている規格です。

2年後の2013年夏季には『Thunderbolt 2』が発表されました。『Thunderbolt 2』では転送速度が従来の2倍となる 20Gbps に対応したのみで、1世代目との互換性は考慮されていました。

『Thunderbolt 3』の新仕様

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先日発表された『Thunderbolt 3』の仕様変更点は、以下の通りです。

  • 転送速度が従来の2倍の 40Gbps へ向上
  • 新たにUSBをベースとした設計へ変更
  • コネクタ形状はMini DisplayPortから、USB Type-Cへ変更
  • USB3.1と同様に、最大100Wまでの電力供給が可能

利用ユーザが注目すべき変更点は、コネクタ形状がUSB Type-Cに変更された部分でしょうか。
従来のMini DisplayPortとType-Cのコネクタ形状は大きく異なるため、互換性はまったくありません。すなわち、“今までのThunderboltケーブルやポートは、『Thunderbolt 3』に対応した製品では使えない”ということです。

おそらく『Thunderbolt 3』と従来のThunderboltの変換アダプタなるものが登場するかと思いますが、Thunderbolt製品の数に対して変換アダプタを購入するのも費用がかかりますし、1つを使いまわすのも大変です。
Thunderbolt製品を多く使っている人ほど、デメリットが目立つ変更点かもしれません。

『Thunderbolt 3』の最大のメリットは、USBとの互換性

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5月に発売された新しい『MacBook』では、イヤホンジャックとType-CのUSBポートが1つしか搭載されず、「何も接続できないじゃん」と多くの批判をネット上で見ることになりました。

『MacBook』は「これからは無線接続が主流になる、そうなるべきだ」と言わんばかりに無線接続での利用を前提としており、公式サイトを見ると『AirDrop』や『iCloud』、BluetoothやWifi 11acなどといった無線規格の名前が多く挙げられています。

1つしか搭載されなかったType-Cポートですが、USB3.1では従来のデータ転送に加え、映像・音声転送や送電にも対応しているため、このポート1つで充電からディスプレイ接続まで担うことが可能です。

『Thunderbolt 3』のコネクタ形状としてType-Cが採用されたことは、Type-Cポートを搭載したすべてのApple製品で『Thunderbolt 3』が使えるようになることを意味しています。

パイナポー

USB Type-Cは、Appleが開発した規格である

Type-Cの形状は、Lightningと非常によく似ており、うらおもてのどちらでも差し込み可能なリバーシブル仕様になっている点も共通しています。

実はAppleがType-Cを開発し、標準化団体に提供したものとされています。
Appleが2012年に発表した『iPhone 5』から搭載されてきたLightningですが、Lightningにはいくつかの弱点を抱えていました。Type-Cでは、そんな弱点も克服されているようです。

Lightningコネクタのケーブル側のコネクタは端子が剥き出しになっていますが、USB Type-Cのケーブル側のコネクタは端子が隠れるような設計になっています。

これはかなり大きな違いといえそうですが、Lightningコネクタは端子部分が剥き出しで手で触ることが容易にできたことから汗などの塩で金属部分が腐食などが起きるなど問題になっていましたが、その辺りの改善も行われたのかもしれません。

EUでは、2017年までにスマートフォンの接続端子をUSBにしなければならない

2014年末に欧州連合(通称:EU)では、2017年までにEU諸国で販売するスマートフォンの充電用ポートとしてmicroUSBを搭載させなければならないという法案が決定されました
ほとんどのスマートフォンにはmicroUSB端子が搭載されていますが、iPhoneは独自のLightning端子を採用しています。

Appleはこの法案に合意しているものの、未だにiPhoneにはLightning端子が搭載されています。Appleは、EU限定でLightning端子とmicroUSB端子の変換アダプタを販売してこの法案を乗り切ろうとしています。

もしもこの法案がmicroUSBだけでなくType-Cも許可されるようになるのであれば、iPhoneにType-Cが搭載される可能性は一層高くなります。

シナモン

Appleは、確実にすべてのApple製品にType-Cポートを搭載させるだろう

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Apple製品のケーブルや充電器には、“使い回し安さ”にこだわりが表れています。iPhoneとiPadでは同じLightningケーブルを使うことができますし、充電器も使いまわせます。
また、MacBookの充電端子はすべて“MagSafe”という規格で統一されています。

Type-CがiPhoneやiPadのLightningや、MacのThunderbolt、MagSafeに置き換わるものとして搭載されるのであれば、Type-Cケーブル1本で、iPhoneの充電もMacの充電も、そしてType-C形状のThunderboltによるMacのデータ転送も行えることになります。
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圧倒的に“使い回し安さ”が向上するType-Cポートを、Appleが自社製品に展開しないわけがありません。“使い回し安さ”の向上以外にも、製造する充電ケーブルやデータ転送ケーブルを減らすことができ、コスト削減の効果もあります。

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『MacBook Air』や『MacBook Pro』をさらに薄くするためのネックになっている部分が、USB Type-AとThunderboltポートの縦幅です。Type-CではLightningのように薄い形状をしているため、MacにType-Cを採用させることでさらなる薄型化に期待が持てます。

Type-CはApple独自の規格ではないため、今後様々な製品に搭載されることが予想できます。
Lightningが短命で終わってしまうことは残念ですが、すべてのApple製品にType-Cが搭載されると嬉しいですね。

あとがき
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記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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ゲゲゲのゲスト

このお陰で21:9ディスプレイの導入悩んでしまう
出るとしても年末以降と思うが、MacBook持ちとしてはdockやHUBもなしで給電+他は大きい
でもそろそろ21:9ディスプレイが欲しい

ジャガアポー

21:9のディスプレイ最高ですヨ〜!
Thunderbolt3搭載Macが登場したとしても、変換アダプタを使えば従来のThunderboltデバイスを使用できるため、買っておいて問題ないと思います。

ゲゲゲのゲスト

USBと外部モニタにも使えるThunderboltが一緒の形になるのは嬉しいのですが、
ラップトップPCでの充電用はやっぱりUSB type-Cとは分けて欲しいなと思います。
やっぱりマグセーフの方が有り難い。

ジャガアポー

MagSafeに慣れてしまうと、結構不安感ありますよねぇ…。
マグネット式のType-Cは想像できませんし、MagSafeはいよいよ終焉を迎えるのでしょうか。

アルペソ

newMacBookにこれまで押していたThunderboltが搭載されず、次期MacProとかではどうするんだろうと思っていましたが新規格でtype-Cに対応するとは思いませんでした
なんだかんだ言ってThunderboltは転送速度の面で圧倒的だったのでそれにUSBの汎用性が加わってうれしい限りです
type-Cの普及は時間の問題だと思うのでこれからが楽しみで仕方がありません
iPhoneの充電はAppleWatchのように無線充電になってくれないかなと思っています
Appleは、OSXはキーボードとマウス、トラックパッドによる入力、iOSはタッチ入力、と、ただ統一するだけでなく、用途によってキッパリとわけるのが好きなように感じるので、データ転送は、
・Macと外部ストレージは高速有線通信
・iOSとMacなどの比較的軽い通信は無線通信
というふうに分けるのではないか、と思ったりもします

ジャガアポー

 これからは無線が主流になっていくでしょうし、Appleも無線技術に力をいれていますからね〜。いずれ『MacBook Pro』のような上位モデルのMacも、現『MacBook』みたいなUSBポートが1つしかない、なんていう仕様になるかもしれません。
 そうなると、仰るとおり、外部ストレージとの接続でのみ有線通信が行われるかもしれませんね。

 そろそろ無線接続可能なディスプレイも出て良いのになぁ…と思うこの頃。高解像度化が流行る今、まだ“無線ディスプレイ”なるものは出てこなさそうです。

しきしま

 コンピューターの誕生と共に現れた無数の接続方式とその規格達が遂に(事実上)一つの規格へと収斂される日が来るなんて……。何だか感慨深いですなぁ。しかも、今のUSBよりも圧倒的に使い安いなんて嬉しい限りです。じきにゲーム機などの電気製品もType-Cを使うのかも……?

しきしま

 にしても、今回ほどメタな発言はなかったのんな…。ナポーの存在ェ……。

 あと、自分の米に追加で投稿しようとタッチしたら途端にコメントフォーム?が消えてしまいました。どうやったらできるのかしら?
 環境はAndroid4.2.2でChrome43です。

ジャガアポー

 ゲームパッドも、USBメモリもマウスも、すべてType-Cになれば利用者としてはかなり便利になりますね。
その反面、充電ポートにスピーカーのケーブルを差し込むなど、ケーブルを差し込んではいけない場所にデバイスを差し込んでしまう事件も起きそうです(笑)

 あら、Android上でのバグですかね…。詳しく調べておきます!

ゲゲゲのゲスト

Thunderbolt3のポートにUSB Type-Cの互換がつくかも?逆にThunderbolt3ケーブルをType-Cポートに挿して認識するかどうかが結構気になりますね。

ジャガアポー

 ThunderboltはUSBとの互換性もあるので、USB(Type-C)ポートにThunderboltケーブルを使っても通信できますよ!

わろす

BelkinのThunderbolt2 Dockを買おうと思ってるのですが、無駄な出費になると思いますか?
3万もするので中々購入に踏み切れないのですが・・・

ジャガアポー

 うーん、現状でThunderbolt製品があふれているのであれば話は別ですが、『Thunderbolt 3』がUSB-Cの形状を採用していることから、長く使える製品ではないですね…。

ゲゲゲのゲスト

USBが100Wまで使えるようになるというのが一番嬉しいです。
PCのディスプレイでUSB一本で給電と通信してくれたら、スマートになりますね。

スピーカーも高出力のスピーカーがコンセントレスで使えるようになりますし。コンセントレスになることによって可搬性も高くなるし、たこ足配線やACアダプタの山から解放されそうです。

ジャガアポー

Type-Cは、給電が一番うれしい特徴ですよね!
完全ワイヤレスの前に、オールインワンのケーブルが登場するとは…。

あのねのね

いつもこういうメジャーチェンジに先行してMacProは発売される。
だから、いつもプロ仕様の高額機種であるにもかかわらず、時代遅れの
アナクロ機種になってしまう。
appleって、本当間抜けな会社だな。
規格変更を頻繁にすれば、その度に需要が増えると思ってるのかもしれないけど、
ユーザーがOSを乗り換えるリスクが高まるってこともappleさんは理解すべきだ。

ゲゲゲのゲスト

2016年のmacbookairに搭載されていたらうれしい
type-cの搭載が僕が2015のmbaを買い渋ってる理由だ
無線と有線規格一つですべてがつながる世界。それはとても素晴らしく感じる。

ゲゲゲのゲスト

遂にMacBook(Early 2015)をゲット。iPhone5,iPad Air2,MacBookときたので次はWatchDA!

ジャガアポー

 いいなー!
僕も『MacBook』がめちゃめちゃ欲しいのですが、『Thunderbolt 3』搭載の『MacBook』が登場するまで待ちます!!

ゲゲゲのゲスト

そのうちUSB-Aのメス端子を、USB-Cのメス端子に変換するアダプタが出そう。

ゲゲゲのゲスト

外付けgpuにトライしようと思うと、Thunderbolt3は本当に便利なのですがWindows機でtype_cでなくThunderboltを搭載するpcが出てくるかなと考えると出てこないでしょうね
持ち歩けてかつ、家では高性能pcにしたいのですが普及しないのでは只々高くなるだけか、、、
大人しく2台買います

くわこ

nexusにc-typeが搭載されてるのですが、持ち運び用のバッテリーにc-typeのがまだ出ていなくて、充電に苦労してます。USB-A = c-type のコードを買い足さないと外では充電できなくてしかもまだ、電気屋でもそんなに売ってないんですよね。普及してくれた方がありがたいのでmac頑張ってって思います。

ジャガアポー

 USB Type-CはAppleの独自規格でなく、さらにUSBという圧倒的に普及している規格でもあるので、Type-Cもはやく普及してほしいですね。

ゲゲゲのゲスト

Appleのホームページからサンダーボルトディスプレイが消えましたね。
新しいサンダーボルトディスプレイが登場するのも楽しみだ

通りすがり

Macbook製品の充電がType-Cになることは利便性しかないようにかかれていますが、充電ポートがデータ転送可能規格になるということは、充電するだけでもセキュリティに配慮しなければならなくなるということだ。

Type-C充電にしても、データ通信の出来無い充電専用ポートにしてくれればそんな危険性はないだろうが、Appleの製品開発の方向性から考えてそれはありえないだろうからマジでかんべんしてほしいレベル。

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