「このアプリ、何なの?」と思われがちなMacの10の標準アプリ

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「このアプリ、何なの?」と思われがちなMacの10の標準アプリ

Macに標準搭載されているアプリの中で、あまり使われないアプリ10個を解説してみます。

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1. Automator

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まず最初にご紹介するのが『Automator(オートメーター)』。

このアプリは、予め設定した作業を自動的に実行できるワークフロー及びアプリケーションを作成できるアプリです。

例えば「指定したフォルダ内にある音楽ファイルのアーティスト名を、テキスト形式で保存して、友人のメールアドレスへメール送信」といった作業を設定すると、決められた時間にそれらの作業を自動で実行してくれます。

『Automator』は『MacOS X 10.4 Tiger』より標準搭載されました。このアプリ、結構便利なのですがなかなか使われていないのが現状です。

2. iSync

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次にご紹介するのが『iSync(アイシンク)』。

このアプリは、『iCal』のスケジュールやアドレス帳などのデータを『iPhone』などの端末と同期できるアプリです。

『iOS』が搭載された端末とMac内のデータ同期は『iTunes』を使ってできるようになったため、『iSync』を使う場面が減ってしまいました。

しかしこのアプリは、Apple製の端末以外にも『SyncML』準拠の携帯電話やその他の端末との同期が可能です。「Macで『iCal』のスケジュールや連絡先を管理しているが、『iPhone』ではなく他社の携帯端末を持っている…」という人に便利なアプリです。

次期MacOSである『OSX Lion』では、『iSync』は廃止されています。

3. Grapher

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次にご紹介するのが『Grapher(グラファー)』。

このアプリは、あらゆる方程式から2次元及び3次元のグラフを描写できるアプリです。

元々Macには『MacOS 9』で搭載されていた、“グラフ計算機”にあたるアプリが存在していませんでした。そこでAppleは“ArizonaSoftware”の『CurvusPro X』というグラフ作成ソフトを買収し、名称を『Grapher』と名付けたようです。

しかし最近のオフィススイート製品を使えば簡単に複雑なグラフが描写でき、そして多機能であるため『Grapher』は使われなくなったようです。

4. DigitalColor Meter

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次にご紹介するのが『DigitalColor Meter(デジタルカラーメーター)』。

このアプリは、画面上に表示されている一部分の色情報を抽出するアプリです。

あるアプリのインターフェースの色番号を知りたいとします。その際にスクリーンショットを撮影し画像編集アプリを起動して、スポイトツールで色情報を抽出していませんか?

『DigitalColor Meter』は、画面に表示されている物全ての色情報をスポイトで読み取ることが可能です。このような回りくどい方法をしなくても簡単に色情報を抽出することができますね。

5. ColorSync

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次にご紹介するのが『ColorSync(カラーシンク)』。

このアプリはカラーマネジメントシステムです。

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例えば、スキャナーを使って写真をMacへ読み込むとします。そして読み取った写真をMacで表示します。このとき、表示している写真と実際の写真の色合いが異なります

更にこの読み取った写真を印刷するとしましょう。このときも、印刷した写真と元の写真では色合いにずれが生じてしまいます

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この『ColorSync』は、これらの色合いのズレを軽減させる(色を近づける)アプリなのです。

一部のユーザには必須とも言えるアプリですが、やはり一般的には使われないようです。

6. FrontRow

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次にご紹介するのが『FrontRow(フロントロー)』。

このアプリは、Apple製のリモコンを使ってマルチメディアを楽しむためのアプリです。Windowsの『WindowsMediaCenter』がコレにあたります。

まったくといっても良いほど使われていないアプリです。Appleも『AppleTV』や『iPad』で“写真や動画を楽しむ”に力を入れており、“Macでマルチメディアを楽しむ”といった考えは捨てているようです。

次期MacOSである『OSX Lion』で『FrontRow』は廃止されています。

7. イメージキャプチャ

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次にご紹介するのが『イメージキャプチャ』。

このアプリは、デジタルカメラや『iPhone』などの端末からRAW画像を読み込むアプリです。

RAW画像とは、デジタルカメラなどに入っている未完成の写真データのことを指します。一般的に写真をパソコンへ取り入れるときに何らかの画像形式へ現像処理が行われます。その処理が行われる前の状態を『RAW』といいます。

『iPhoto』でもデジタルカメラからMacへ写真を取り入れることが可能ですが、RAW画像からJPEG画像ヘ処理されてしまいます

一般のユーザであればRAW画像は特に必要としませんが、RAW画像で保存したい人にとっては重宝するアプリです。

8. Podcastキャプチャ

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次にご紹介するのが『Podcastキャプチャ(ポッドキャスト—)』。

このアプリは、『Podcast』の収録や配信が可能なアプリです。『Podcast』とは音声データなどをインターネット上に配信すること(ラジオのようなもの)で、『iTunesStore』では有名人の『Podcast』をダウンロードできます。

「配信したい」という人以外は特に使わないため、ほとんどの人は使ったことがないでしょう。

9. Audio MIDI 設定

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次にご紹介するのが『Audio MIDI 設定(オーディオ ミディ—)』。

このアプリは、オーディオの入出力とMIDI接続の設定や管理を行うアプリです。

音楽演奏機器を使う人以外は特に必要ないでしょう。

10. MacOS X リモートインストール

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次にご紹介するのが『MacOS X リモートインストール(マックオーエス テン—)』。

このアプリは、同じネットワーク上のコンピュータからMacのディスク管理やOSの設定が可能なアプリです。

個人で使用する人は少なく、そもそもオフィスで使われる機能ですがMacをオフィスに導入すること自体少ないので使われていません。

あとがき
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記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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コメント
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NMY

すいません上のは無視してください。

オートメーターのアイコンってかわりましたよね?

なおなお

そういえば、「X11」ってなんですか?

ジャガアポー

 『X11』は『X Window System』というものをOSXで使うために必要なものです。
『X Window System』についてはこちらに詳しく書かれています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/X_Window_System

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