新型Apple Watchがついに発表!AppleがApple Watchをどうしていくのか、私には見えたぞ…!
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新型Apple Watchがついに発表されたようなので、今までの世代を振り返りつつ、簡単なまとめと考察をしてみます。
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新型Apple Watchがついに発表されたようなので、今までの世代を振り返りつつ、簡単なまとめと考察をしてみます。

先日行われた発表会で、ついに発表された新型Apple Watch『Apple Watch Series 4』。
前世代の『Apple Watch Series 3』から進化したポイントは、以下の通りです。
今回のApple Watchは、2015年に発売された初代Apple Watch『Apple Watch』から採用されたデザインに変更が加わった、初めてフルモデルチェンジが施されたものとなります。それに伴い、ステンレススチールモデルにもゴールドカラーが追加されました。

より丸みを帯びたケースは従来よりも2mm大きくなりましたが、ディスプレイのエッジ部分が細くなったことにより、大きなディスプレイが搭載されています。そして『iPhone XS』と同じく、ディスプレイは筐体の丸みに沿った形となりました。
『Series 3』では 11.4mm という厚さを持っていましたが、『Series 4』では 10.7mm の厚さになりました。わずか 0.7mm しか薄くなっていませんが、常に手首に装着する端末であるため、この差は数字以上に大きいものだと思っています。
また、初代Apple Watchから厚さに不満を感じていた僕にとっては、このちょっとした薄型化もかなりありがたく感じています。

プロセッサの性能向上によるパフォーマンスアップは今までもたびたび行われてきましたが、今回はセンサー周りにも大きな強化が図られています。
電気心拍センサーを新たに搭載させたことによって、心電図を測定することができるようになりました。残念ながら日本では利用できず、今後利用できるようになるかの情報もありませんが、本国アメリカでは公的機関である米食品医薬品局(FDA)からの認証を受けているとのこと。
今まで搭載されてきた加速度及び光学式心拍センサーも改善され、これによって転倒を検知したり、より高頻度に心拍数を測定し解析することが可能になりました。
『Series 2』や『Series 3』のウリでもあった耐水性能は強化されることなくそのままで、バッテリー持続時間も変わりありません。その他の細かい部分では、スピーカーやマイクの品質向上や肌と接する部分の素材が変更されているようです。
今でこそスマートウォッチ市場で圧倒的なシェアを誇るApple Watchですが、世界で初めて発売されたスマートウォッチではありません。むしろiPhoneの競合製品『Samsung Galaxy』を手がけるSamsung社は、Apple Watchが発表される前に『Galaxy Gear』という名前でスマートウォッチを発売しています。
他社に後追いする形で登場した初代の『Apple Watch』から今回の『Series 4』まで、Appleはこの製品の立ち位置を大きく変えています。ここでは、初代からの販売戦略を振り返ってみます。

前述の『Galaxy Gear』など、既に他社製スマートウォッチが発表・発売されている中で、2015年04月24日に発表された初代apple Watch『Apple Watch』は、“ガジェット”ではなく“少し高級な時計”を強く意識した製品でした。
当時のラインナップとベース価格は以下の通りです。
| モデル | 38mm | 42mm |
|---|---|---|
| Apple Watch | 66,800円〜 | 71,800円〜 |
| Apple Watch SPORT | 42,800円〜 | 48,800円〜 |
| Apple Watch EDITION | 1,280,000円〜 | |
ケースのサイズは 38mm と 42mm の2種類が用意され、以降『Series 3』までこのケースサイズは採用され続けます。

Appleはケースの素材を非常にこだわっており、それぞれの素材に関する解説ページも用意するほど。
無印では光沢感のあるステンレススチール、SPORTでは非光沢のアルミニウム、そしてEDITIONではAppleが独自に開発した18金が採用されています。
通常モデル(無印)が7万円、高級モデル(EDITION)が128万円からと、単なるガジェットとしてみると非常に高価な製品でした。加えてHermèsとのコラボモデルも同時に発売され、単に高価なだけでなく、高級感のある時計として製品を展開していました。
ではその価格に見合うだけの機能を持っているかというとそうでもなく、実際はiPhoneの一部の機能を腕時計で操作できるだけの、まさに“iPhoneの子機”でした。

初代から1年半後の2016年09月16日に発売された第2世代Apple Watch『Apple Watch Series 2』は、高級路線から打って変わって、スポーツ用途へシフトされた製品です。
『Series 2』のラインナップとベース価格は以下の通りです。
| モデル | 38mm | 42mm |
|---|---|---|
| Apple Watch(ステンレス) | 55,800円〜 | 60,800円〜 |
| Apple Watch(アルミ) | 37,800円〜 | 40,800円〜 |
| Apple Watch EDITION | 125,800円〜 | 130,800円〜 |
最低でも128万円する初代のEDITIONは、国内外で購入された事例もいくつかありました。しかしこのEDITIONは、Appleの想定よりも売れなかったのか、第2世代となる『Series 2』では手のひらを返すかのように高級路線を諦め、最低価格は初代EDITIONの1/10程度の 125,800円 からという価格設定になりました。それに伴い、EDITIONのケース素材も金からセラミックに変更されています。
またEDITIONだけでなく、無印とSPORTのベース価格も1万円前後安くなっています。
初代ではステンレススチールのケースを一般モデル(無印)として、アルミニウムのケースをエントリーモデル(SPORT)としたラインナップが展開されていましたが、第2世代からはステンレススチールもアルミニウムも同じ“Apple Watch”(無印)というラインナップに統合されています。すなわち、一般モデルの安いモデルか高いモデルを選ぶラインナップになったわけです。
これによってスポーツには興味がないものの安価なApple Watchを手にしたい人にとって、アルミニウムのエントリーモデルに手が届きやすくなりました。
スポーツ面では、耐水仕様になり、またNikeとのコラボモデル“Apple Watch Nike+”も登場するなど、アスリートではなく一般層のスポーツ用途を意識したモデルも追加されています。

続く翌年の2017年09月13日に発売された第3世代Apple Watch『Apple Watch Series 3』は、『Series 2』をベースとし、全体的なパフォーマンスが向上されました。
この世代の最も特徴な部分として、Apple Watch単体でデータ通信が可能になった点が挙げられます。
今までのApple Watchは、データ通信が必要な操作を行うと、一度ペアリングしているiPhoneを経由して通信が行われていました。したがって、iPhoneの電源がオフになっている場合、Apple Watchでは一切データ通信を行うことができなかったわけです。
すなわち、今までのApple Watchは単なるiPhoneの子機でしかありませんでした。
しかし第3世代では前述したように単体でのデータ通信が可能になったため、ペアリングしているiPhoneの電源がオフになっていても、Apple Watchだけで通知やメールを受け取ることができるようになりました。
また、今までシリコン製しかラインナップとして用意されていなかったスポーツバンドに、ナイロン製のバンドも追加されました。
基本的な思想は『Series 2』と同じ一般層のスポーツを推進するかのような路線をそのまま継いでいますが、iPhoneの子機─下位互換のような存在から脱却した世代とも言えます。

そして今回発表された第4世代Apple Watch『Apple Watch Series 4』。
AppleはApple Watchの高級路線を『Series 2』で諦めたものの、それでも高級モデルのEDITIONはリリースされ続けてきました。しかし『Series 4』では、このEDITIONを完全に廃止し、通常モデルとコラボモデルの2軸で展開しています。

俯瞰してみると、スポーツを全面的に推していた第3世代とは異なり、日々の生活にフォーカスした製品となっています。
公式サイトには“健康”という文言が何度も使用されており、スポーツと絡めながら日々の健康をアシストする機能がアピールされています。Apple Watchの『Siri』による緊急通報や脈拍計測機能によって、世界各地で一命をとりとめたニュースが何度も話題になっていましたが、『Series 4』の公式サイトでは命を救った事例が初めて紹介されました。

幾度となく路線変更されてきたApple Watchですが、今回のApple Watchの仕様やAppleによるマーケティングの仕方から、AppleはApple Watchをどのような製品にしたいのか、どのような製品にすれば良いのかの答えを得ていることが分かりました。一方で、利用者である僕にとっても、Apple Watchをどのような製品として扱えば良いのかの結論が導き出せました。
Apple Watchが登場した当初から「Apple Watchでメールなんか見る?」「Apple WatchでできることはiPhoneで全部できるから、いらなくないか」などの声を耳にしてきましたが、多くの人はiPhoneとApple Watchを比較してApple Watchの価値を見出そうとしています。
もっとも、Apple WatchはiPhoneの子機としての存在であったため、間違いではありません。しかしApple Watchの立ち位置は徐々に変わってきており、もうiPhoneと比較するべきではない製品になりつつあります。
結論から言うと、「能動的に使う─アクティブな製品はiPhone、受動的に使う─パッシブな製品はApple Watch」という位置づけが行われていくと思っています。
Apple Watchは、iPhoneと同様にアプリをインストールして起動することもできますが、それ自体はApple Watchの価値ではありません。最も真価を発揮するのは、「使おう」と思っていないときに勝手に機能を使っている状況─すなわち、何もしていないときに実行される機能にあるわけです。
この“何もしていないときに実行される機能”と相性が良い方向がまさに“健康”で、もっとも分かりやすい機能は歩数計測が挙げられるでしょう。時計をつけて歩くだけで、利用者が知らないうちに歩数を計測されているわけです。

そして『Series 4』で健康を意識した路線へ変更されたことから、今後ますますパッシブな機能が増えていくでしょう。
『Series 4』では心電図測定機能が搭載されましたが、脈拍測定とは異なり、自ら心電図を測定するボタンを押さなければ測定できません。
しかし、今後脈拍測定のように一定感覚で自動的に心電図を測定できるようになる可能性は大いにあります。また手首で血圧を測定する特許を持っているAppleですから、次の世代では血圧も測定できるようになるかもしれません。
一方で、Apple Watchでアクティブな機能は相性が悪いため、iPhoneのように“何でもやりたいことができる”端末を求めている人は今後も期待できない製品になるでしょう。
したがって、“Apple Watchでいかにメールを書きやすいか”などというアクティブな機能でApple Watchの価値を図るのはお門違いなのです。
やはりパッシブな機能と相性が良いのは健康に関する機能なので、今後もAppleは健康を意識したApple Watchをリリースし続けるでしょう。そしてApple Watchのみならず、他のスマートウォッチも“スマートフォンの機能を詰め込んでいく”方針から“健康をアシストする”方針へ傾いていくはずです。
他社ではありますが、Googleは針を使わずに血糖値を測定できる端末の特許をもっています。腕時計型デバイスに応用可能な特許や研究は今後活発になり、スマートウォッチ市場もスマートフォン市場のように活発になるのではないかと予想しています。
未来のApple Watchやスマートウォッチを予想するのは良いとして、じゃあ結局『Apple Watch Series 4』は“買い”の製品なのかが気になる人も多いことでしょう。
今回の『Apple Watch Series 4』は、『Series 3』を持っている人も含めて、Apple Watchを気に入っている人は“買い”だと思っています。
リデザインによって施されたケースの美しい丸み、、基本的なパフォーマンスの向上、センサーのグレードアップなどが行われた、Apple Watch初めてのフルモデルチェンジです。そしてこれは、今まで以上に全体的な性能や使い勝手が飛躍したモデルとも言えます。
既に販売は行われており、同時に発表された新型iPhoneよりも人気の製品となっています。
ちなみに僕は『Series 2』を今まで使い続けてきましたが、バンドがへたってきたこともあって、以前から「次に新しいApple Watchが発表されたら買おう」と決めていました。
しかし『iPhone XS』を衝動買いしてしまったこともあり、「さすがにiPhoneとApple Watchを同時に買うのはお財布に厳しい…」、「たしかに進化はしたけど、一番期待していた血圧測定がまだ搭載されていないから待っても良いのではないか」、「セブンイレブンのパイナップルジュースが激ウマなのに、Apple Watchに浮気している余裕はあるのか」、「っていうかセブンで売られているパイナップル全部うまい」などなど…葛藤していました。

まあでも買いました。
series4は個人的には心電図を測れるのがいいと思いますが確かに脈拍のように一定間隔で測ってくれるといいですね。よく脈拍測定のおかげで一命をとりとめたなんていうニュースも聞きますし。ディスプレイの大型化は初代を触ったことしかない私にとっては触ってみたい気もします。digital crownのクリック感触も触ってみたいです。でもさすがにジャガアポーさんみたいにxsとseries4は同時に買えませんw
あ Xsとseries4のレビュー楽しみにしてますね(威圧)
こんにちは。
心電図測定は、この記事で述べているような“パッシブな機能”の代表的なものの1つですね。残念ながら現時点では日本で利用することができないのですが、日本で扱えるようになるのも時間が解決するかと思います。また、心電図の定期的な自動測定もそのうち実装される可能性は高そうです。
やっぱりちら見することが多い腕時計型端末なので、一度に多くの情報を載せられるとありがたいですよね〜。そういう意味でも“(触れて)使わない”端末なので、若干の大型化は良い方向にいっていると思います。
レビュー…。
更新お疲れ様です♪前回に引き続きパイナップル好きですね…笑
ありがとうございます!ふへへへ…!
なにっ!更新が早い、、、だと。
この調子で次回はレビューですよね!!(笑)
レビュー…。
エルメスだと…!
ふへへへ!
待ってましたぜ、アニキ〜
またせましたぜ…。
健康情報がモニターしたくてSeries3を今年買ったばかりなのですが、
Series 4を買うべきでしょうか?あまり機能的にも変わりないような気もしているのですが…。心電図アプリが出たら考えようかな。
あと、エルメスモデルを購入した理由を教えてください。
僕はまだ店頭で軽く触った程度しかありませんが、本体サイズがそこまで大きくならずに表示領域が大きくなった『Series 4』は、全然“買い”だと思っています。従来のバンドも互換性がある(38mm→40mm、42mm→44mm)ので、本体を入手するという目的だけで一番安い組み合わせをチョイスするのもアリかなあと。
一方で、まだ心電図アプリが日本では使えなかったりと、ウリの機能をすべて堪能できる状態じゃないので、様子見も選択肢の1つだと思います。
エルメスを購入した理由は…またそのうち記事にします!
更新されてる〜っ!
今のアナログ時計を気に入ってる身としては、Apple Watchは「どうやってつけるべきか悩ましい」製品群なんですよねぇ…。
ともあれ、レ(ry
アナログ時計を愛用していると併用するのも難しいですよね…。僕はアナログ時計にそこまで大きなこだわりもなく、そもそも腕時計自体に興味を持っていない人間だったので、そういった人にはApple Watchは良い選択肢になるのですが…。
レ…
Apple WatchもiPhoneもいいですね〜
今回 XSにもApple Watchにもゴールドが追加されましたが、両方とも美しいステンレスですね!
ジャガアポーさんらしい、何年も前のApple Watchの画像とAppleの路線解説良いですね〜
そういえばAppleの中で最初にローズゴールドが登場したのはApple Watch Editionでしたっけ…(素材的にはSPORTとiPhone6sまで質感が違いますが)
だんだん高性能に、日常に馴染むものになってきてますね。発表会ではデザインの更新もありワクワク、興奮しました〜
エルメスを選ぶのはレザー好きになってる証拠ですね。(純正ケースと合わせてみたいな〜)
と、言うことでiPhoneのケースと合わせて
レv んっ、なんだ⁉︎ヤメロー!
Apple Watchのゴールドピカピカモデルは、初代の18Kしかなかったので、庶民には嬉しいカラーバリエーションですよね(笑)
初代と比べるとプロセッサ性能もかなり向上したので、用途も少しずつ増えてきそうです。やっぱり個人的にはiPhoneよりもApple Watchの未来のほうが気になっちゃいますね〜。
レ…?(威圧)
更新、お疲れ様です! いつも見てます。
Seriesごとに着実に進化していってるのが良いですね。
ところで、iPhoneXsとApple Watchのレ()
こんにちは!
iPhoneと比べると進化は緩やかではありますが、それでも着実に“使いたい端末”になってきました〜。
レ…?(威圧)